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​楽楽館の使命

楽楽館は平成18年の開設以来、10年を超える介護事業を積み重ねる中で、何を使命として活動したらいいのか、何をすれば地域の人たちのためになるのか、常々考えてきました。

人間は一生を終えるまでには、だれでも必ず介護を必要とする段階を迎えます。現役を退き、年齢を重ね、人生の最後を迎えるまでに、人はどのような介護サービスの必要性を感じるのか、大まかには次のようになるのではないかと考えています。

 

【第一段階】

現役は退いたけれどもまだまだ元気で、趣味や社会的な活動に参加し、健康に不安は感じるものの人の手を借りるようになるのはまだまだ先、自立して生活できている段階です。会社のOB会に参加したり、海外旅行に出かけたり、町会の活動に参加したり、趣味活動に精を出したり、将来のことが少しは気がかりだけれど、まだまだ介護サービスは必要ない段階です。

 

【第二段階】

病気になり、回復はしたけれどもその後いろいろな不調を抱え、人の手が必要になりだしたなと考える段階、また、病気、栄養不足や運動不足などが原因で、体が虚弱になり、このままではいつか寝たきりになり介護が必要になってしまうと心配になる段階です。体力の衰えを感じ、このままではだめだと感じ始める段階。特に運動不足や社会参加の不足を感じ、何かを始めなくてはならないと考える時期です。この時期には「介護予防」のためのサービスを利用し、定期的な運動の場などが必要となります。

 

【第三段階】

体が思うようにならない、頭も働かなくなった、物事をすぐ忘れてしまい家族からよく怒られるようになった、一人で買い物に行くのも、食事を作るのも大変になった、だけれどまだ慣れ親しんだ自分の家で、人の手を借りてでも暮らしたい、と思う段階です。訪問介護や通所介護を本格的に利用することを考えることが必要な時期となります。

 

【第四段階】

常時人の手を借りないとトイレにも行けないし、お風呂にも入れない、もちろん食事も作れないし、洗濯もできない、頭がどうかしてしまって、ここがどこなのか、今何時なのかもわからなくなってしまった。一人ではとても暮らしていけない、と考える段階です。自宅で過ごし続けるのであれば、頻回の訪問介護や訪問看護サービスが必要となり、自宅で暮らすのが困難であれば、老人ホームや特養などの介護施設に入所することが有力な選択肢になる段階です。

 

以上の4段階の中で、楽楽館は現在三つのサービスを提供しています。

 

一つは、ケアマネジメントサービスです。介護予防から寝たきりの全介助が必要となるすべての段階で、介護に関する困りごとの相談に乗り、その解決策を提案し、実行に移すサービスです。介護サービスの要となるサービスで、楽楽館では「介護の相談室」が担当しています。「介護の相談室」の使命は、ご利用者、ご家族と強い信頼関係を築き、介護に関するすべての問題に取り組み、どのような状態の方にも最適な解決策を見出すことです。生活状況を理解し、問題の原因を分析し、適切な介護サービスを明らかにします。介護保険制度の熟知はもちろんのこと様々な地域の介護サービス資源を熟知し、サービス事業者と連携し、ご本人・ご家族の介護の困りごとを解決します。

 

二つ目は、第二段階、第三段階の方へのサービスです。様々な不調を抱えて困っている方、体力が低下し虚弱状態となり、このままではいずれ寝たきりになってしまうのではないかと心配されている方へ、定期的な運動を通じて、心身の回復を図っていただくためのサービスです。「楽楽館パワリハスタジオ」が担当しています。パワリハスタジオの使命は、「ご利用者の方に元気になっていただくこと」です。様々な運動機器や平行棒、マットなどを利用した定期的な運動、お茶会や歌唱を通じたスタッフやご利用者同士の交流により、社会性を取り戻していただきご利用者に元気になっていただくことを使命としています。

 

三つめは、第三段階ないし第四段階の方へのサービスです。日中、ご利用者をお預かりし、入浴や食事、排せつのお世話を提供することで、介護負担が大きくなったご家族を助けることが大きな役割です。楽楽館1号館・楽楽館2号館がこの役目を果たしています。基本的な介護サービスを提供することが使命ですが、1・2号館では、基本的な介護サービスは当然として、ご利用者に充実した1日を過ごしていただくこと、楽楽館に来て良かったと感じていただけるサービスを提供すること、楽楽館で過ごすことを人生最後の生きがいとしていただくことを使命としています。このためにご利用者同士の交流を活発にし、作業療法やゲーム、外出など様々なアクティビティを準備して楽しんでいただくことを最も大事にしています。

 

楽楽館は、地域の人たちに高いレベルの介護サービスを提供すること、介護事業を通じて地域の人たちに働く場を提供すること、これらを通じて地域のために役立つことを使命と考えています。

​代表取締役 石川敬治

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